ぱあ散歩 月の光 3


本日は夕方5時に京橋にある私の会社のビルで(私の所有では有りません、私の勤務している会社です)お仕事が終わってしまいました。これから会社に戻っても、戻って一息就いたら「お先ー ・・・お疲れ様ー」だから時間と交通費の無駄。ということで会社へTELして直帰です。今年は結構残暑が厳しい。自宅への帰り道は山手線内回りです。山手線の電車の中で「体を少し冷まして帰りますか」・・・大塚駅で途中下車です。今回は江古田から離れます。

これから行くお店は、大学時代皆でよく通った「ホッピー」のお店です。きっかけは、同期の伊達君が通っていたお店です。江古田以外ではここに皆でよく集まりました。

木曽路提燈

木曽路提燈

山手線 大塚駅を南口へ出ます。駅を出て右へ、ホテル ベルクラシックへ向かって歩きます。ベルクラシックの前辺りにコンビニ(確かローソン?)があります。そこを左に入って100m位先、周りは住居系の建物。「こんなとこにお店あんの?」と不安に思うような環境です。真っ直ぐ

木曽路全景

木曽路全景

右側に「木曽路」と書いた赤提灯と「生ホッピー」の看板。この店です。「木曽路」 私達の代とその前後数代が江古田以外で共通して最も通ったお店です。同世代の成城や成蹊の合唱団の連中も知ってます。最近は、2~3ヶ月に1回顔出しています。何故か昨年頃から急に、又通うようになりました。それは、ここの「生ホッピー」が非常に美味しいからなのです。「生ホッピー」とは・・・後で説明します。

中を覗くと、まだ時間が若干早いせいか、先客誰も居ません。奥に向かって左側がカウンター、右側がテーブル席、一番奥に上がりの座敷。今日はテーブル席の一番奥に着きます。

木曽路内部

木曽路内部

注文しましょう。「生一つ!」 ここで生とは、生ビールではありません。生ホッピーのことです。皆で通っていた当時は生ホッピーは存在しません。普通にホッピーです。ホッピー知らない方のために一応説明します。ホッピーとは焼酎をビールのアルコールを抜いた様な液体で割った飲み物です。このビールのアルコールを抜いた様な液体がホッピーという名前で、そこから総称のホッピーという名が出来たと思います。(私の推測です)味はビールの苦味がない、スッキリとした味です。そしてこのホッピーが生になるのです。生とは・・・ホッピーを生ビールのサーバーに入れて、そこからジョッキグラスに注いだもので、生ビール風と言った方が正解かも。見た目は完全に生ビールです。泡もきめ細かくクリーミーで、飲んでみると、ビールのようだけど全くビールではない飲み物です。一般のホッピーは大きなグラスに焼酎と氷が入っていてそれをホッピーの液で割るので、氷カラカラです。(それはそれで良いけど大変おやじくさいです)

この生ホッピー飲める店、都内でもそんなに多くはないと思います。私はここ「木曽路」と神楽坂の「ぶ吉」しか知りません。「ぶ吉」は数ヶ月前閉店しました。よって今ではここ「木曽路」しか知りません。

そしてこの「木曽路」に会社の親しい連中を連れて来たことがあります。もちろん「珍しい、飲みやすい」で大いに盛り上がりました。この生ホッピー、飲み易いので、初めての人はグイグイと飲ってしまうのです。 で、後から効いてきます。そしてこの連中、帰りに一人は池袋のJRの階段で足を滑らせて尻もち、もう一人は、ここは大塚なのに駒込と勘違いし、地下鉄南北線探しに行ってしまったのです。私はちゃんと帰りましたよ、もちろん。

木曽路カウンター

木曽路カウンター

「木曽路」の売りは生ホッピーだけではありません。料理もマスターの手作りで大変美味しいです。特にここの煮込みは味、ボリューム共に最高です。豆腐が半丁ほど入ってます。
マスターも元気にお店やってますが、聞けば数年前生死に係わる大病となり、運よく今があるそうです。

「木曽路」は東京のおいしい居酒屋紹介の本にもマスターの顔写真付きで載っています。

私達が通っていた頃は、お店は今の場所ではありません。都電の向原駅の近く、大塚台公園の前にありました。この公園は当時日活の映画の撮影場所によく使われたそうです。(大塚台公園は今でもあります)

当時の「木曽路」には今の時代では考えられませんが、トイレが無かったのです。飲んでるとどうしてもトイレ必要になります。トイレは大塚台公園のトイレを当たり前にお客さん皆使ってました。

この公園には引退した後のSL(本物)が置いてありました。その時代ですから、SLの周りには柵やフェンスなんてもので危険防止対策なんて無く、まさにSL剥き出しで ドン!と置いてありました。

ある日、数人で飲んでいて、当然トイレとなり、Kさんが向かいました。しかし暫くたっても帰って来ません。そして、もう一人がトイレに行きながらKさんの様子を見に行くと、なんと、酔っ払っておそらく心地の良いKさんは剥き出しのSL登って煙突の辺りに立ち、周囲を見下ろしていると言うのです。それを聞いて皆してKさんの確認に行きました。まさにその通りでした。
ついでに、皆もSLに登って、そして大騒ぎです。初めてSLに登って楽しかったです。
それにしても、酔っ払ってSLに登って、よくも落ちなかったですねえ。あの高さから酔っ払って落ちたら、リーデルクランツ故人第1号が発生しても不思議ではなかったです。

その数ヶ月後、SLの周囲には立ち入り禁止の為のフェンスがしっかりと設置されました。

明け方騒いでて、「周辺の家から通報があった」といっておまわりさんが駆けつけ怒られたこともありました。

大塚台公園の周辺に住んでた方々、ご迷惑かけてすみませんでした。

しっかし「木曽路」男性だけでなく女性も(特に私の代)よく来てたっぷりと飲んでしっかりと帰って行ったのを覚えています。酒豪ぞろいの女性陣でした。私なんかはしょちゅう飲み潰されましたよ。(「ほれ、パーマ!しっかりしなよ!!」の声が耳元で聞こえていました。)

「木曽路」の次によく通ったのが、江古田の次にホームグランドの池袋東口です。そこの「ライオン」 ビアホールです。何か理由を付けては、ここも集団でよく行きました。今の「ライオン」東口店と同じ場所ですが、当時のビルは10年位前に建替えられました。当時のほうがビアホールぽかったです。

数ヶ月前それこそ凡そ30年ぶりに有志で「ライオン」に集まりました。予約の関係で、東口店ではなく西口店でしたが。とても楽しそうに皆さん飲んでました。数名は会が終わる頃の記憶は無いそうです。実は私も幹事でありながら、会費の集金は他人に任せ、挙句の果てに、自分の会費を払うのを忘れるくらいたっぷり飲みました。もちろん記憶はありません。

そして、そのまましっかりと2次会へ参加してました。後で配信された写真を見てびっくりです。記憶がないので参加してないと思っていたのですが、普通に楽しそうに写ってました。この時参加者のほとんどが酔っ払っていて、その後いろいろとトラブルと言うか、ハプニングと言うかが幾つか起こったようです。

 

今日は時間がまだ早いので、これから最近見つけた気に入っているお店に行くことにします。
リーデルクランツとは関係がなく、私個人のお気に入りですが、ここで紹介しますので興味があれば行ってみてください。一人で行っても、誰かと言っても、なかなか良いお店です。

場所は恵比寿、恵比寿駅東口を出て、三菱UFJ銀行(江古田でも三菱UFJ銀行が目印になりますねえ)の信号を渡り、真っ直ぐ進むと恵比寿東公園があります。その向い側のビルの1階にあるお店です。恵比寿駅から200m~250m位です。

まろまろ入口

まろまろ入口

名前は「京都まろまろ」京料理の味のお店です。お薦めは、鳥出汁の京おでん。「金の京おでん」で出汁が金色ではないですが、そういう表現が理解できる色、透き通った薄い茶色と言うか、やっぱり黄金色で、味も関東のおでんとは違います。醤油が主張していない、出汁が会議を進めているような穏やかさです。黒味噌を使った黒おでんもあります。

お店に入ると左側にカウンターがあり

FIX(ハメ殺し)の横長の窓が客席正面にあります、外はライトアップ(夜だけ)された竹が演出され、ちょっと京都をイメージします。店内も茶色系のランプで落ち着いた感じ、よい雰囲気で私はこのカウンター席が好きです。入って右側と正面奥はテーブル席です。やっぱり落ち着いています。

まろまろ内部

まろまろ内部

カウンターに着き(お一人様だから当然です)最初に飲み物注文です。ここは恵比寿ですからビールは当然「エビス」が出ます。(この前行った違う店は「キリン」でした、値段はここより高いけど雰囲気イマイチだったので、もう一度行くことは無いでしょう)ビールを注文してから料理を選びますが、この季節のお気に入り(原稿を書いているのは10月ですが、お店行ったのは9月初旬で、まだ夏というか残暑です)「はも」を今日も注文します。メニューには「夏ハモの湯引き」とあり梅塩を付けていただきます。Vol.1では料理の味や良し悪しについては書かないと言いましたが、このお店は皆さんと共通の話題が無いので料理について紹介します。

まろまろ内部

まろまろ内部

このハモ、何処の産かは聞かなかったので解りませんが、丁寧に骨切りがしてあり、食べやすく、淡白さと梅塩の味も今日の残暑にはピッタリです。又、エビスの生ともよく合います。

ハモをいただきながら、品書き見て「京おでん」をお願いします。先に紹介したように、金で、大根・玉子・京がんも・鳥つくねお願いします。鳥つくねは軟骨の細かくしたのが入っていて、食感、味とも私好み、これも一押しです。

ここでお酒も日本酒へと。せっかくだから「伏見」の酒を常温、片口でお願いします。銘柄は忘れましたが、出しゃばらずに協調性のあるお酒でした。

昼のまろまろ

昼のまろまろ

続いて黒の「京おでん」玉こんにゃくお願いします。私の好みとしては断然金の出汁ですが、これも。

一人で片口飲りながら(勿論誰にも話かけず、黙ったまま)正面の竹の演出を眺めます。

最後に鶏肉と京野菜のせいろ蒸をお願いして本日の料理はここまでとしましょう。鶏肉も京野菜もせいろ蒸だから素材のうま味が流れ出さずに詰まったままです。

このお店は、本当に落ち着いていて、料理も美味しく、お気に入りです。

 

さて、お店出ますか、また来ましょう。外は昼間の残暑も無かったように爽やか、夜風が気持ち良いです。恵比寿駅まで歩きながら、「西口チョット散歩しますか」って・・・。

駅構内通り抜け、西口へ。恵比寿神社とは反対側、駅出て左へ、緩やかな登り坂手前くらい。

今度は開放的な大衆酒場が目に入ります。「ここ行ったこと無いし、ついでだから行ってみよう」と興味が先行です。

カドヤ入り口

カドヤ入り口

お店は 大衆酒場「カドヤ」 名物 鉄板ホルモン ですって。先ほどのお店でお腹は満足しているので、料理は考えずさっさと中へ入ります。

お一人様はカウンター(何処でもいつも通り)に着いて、飲み物はトリスのハイボール(最近良く見るトリスのハイボールの店です)、ちょっと濃い目ってのもありますが、本日3件目、体のために普通の濃さをお願いします。周りを見渡すと「いや~大衆店、1件目として軽く寄ってくのにちょうど良い」です。料理の品数もそこそこ有ります。

カドヤ店内

カドヤ店内

料理1品はお願いしないと。名物鉄板ホルモンお願いして、ハイボールを3杯ほど。
取材なので店員さんと話しましょう。写真撮影お願いして、これこれ と説明して店員さんとお話していると、店長さんが出てきて親切に説明とお店のPRです。団体用のスペースも有るので、会社の皆さんと是非どうぞって。(勤務地の浦和からは皆をつれてはこれないなあ・・・・・店長さん一生懸命だからその辺のことは黙ってましょう)名刺もくれたし、取材喜んでくれました。

さてと、遅くならないうちに帰りましょう。3件目は取材兼ねてだったけど、又行っても良いなと思いました。(実はその後1件目として行っちゃいました)

今晩は「月の光」しっかり私を照らしてくれてます。

ドビュッシーの月の光の曲が耳に響きます。(それは酔っ払って機嫌がいいからです)
駅に向って歩きます。月の光の曲が恵比寿駅構内の雑音に変わり、そしてホームでは電車の発車メロディー、エビスビールのCM曲「第三の男」に変わってました。山手線外回りに足取りも軽く乗り込んで、ごきげんで帰途へと向ったのでした。
本日はここでおとなしく、お家へ帰ります。

次回は再び江古田に戻ります。
1年下の横堀君が通っていたお店「りつ」を訪問しちゃいました。
それとあのお店も 「江古田コンパ」


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