ヘンデルクランツ通信 No5


9月16日(敬老の日の前日)17時30分より、8号館8階の50周年記念ホールにてOB総会を開催いたします。ご都合のつく方は是非ご参加ください。当日直接のご来臨も歓迎ですが、事前にご連絡いただけたけましたら大歓迎です。

総会当日は13時30分より、45定の練習を行っています。練習及び10号館(新しくなった学館)の見学をご希望の方は、13時30分までに10号館前にお越しください。それ以降にご来館の際は現役の林部長またはOB会幹事の携帯電話にご連絡お願いします。

それでは川島さんレポートをお楽しみください。


第3回目の練習は9月2日。
振返りますと、初回はパート練習で#4”And the glory of the Lord”、#8”O thou that tellest good tidings to Zion”、#11”For unto us a Child is born”からなる、クリスマス物語的な部分の譜読みを行い、第2回、つまり前回は同じくパート練習で#21”Surely he has borne our griefs”、#22”And with his stripes we are healed”、#23”All we like sheep have gone astray”の受難曲風の三連荘をさらった訳です。
で、いよいよ志村先生、若月先生のご登場となったのが今回。場所はちょっとした行き違いで大講堂では無く、練習室1〜3、及び部室と言う事になりました。まずは一番広い練習室1に集合して、久しぶりの「ライブ志村先生」のご指導による準備運動と発声練習。スペースが少々狭目なので、運動は若干控えめで。これは身体の硬化が進んでいる私にとってはむしろ有り難い状況。あまり勇んで体を動かすと筋を違えたり、最悪、肋骨を折る…なんて事になったらシャレになりませんからね。

今回の練習曲は第1回目に音取りをした#4、#8、#11の3曲となります。まず始めの小一時間はパートに分かれて譜読みの復習。因みに本日の参加人数はソプラノ3名、アルト9名、テノール6名、バス5名と言うちょっとばかし寂しい状況。特にソプラノ。まだ参加表明されていないOB/OGの皆様、まだ遅くはありません。是非お力をお貸し下さいまし!

我がテノールは7階の部室に移動し、早速練習に入ります。「狭い狭い」と噂で聞いていた部室でありますが、テノール6人には全く問題無いスペース。パトリ的に唯一違和感が有ったのは電子ピアノの椅子が相対的に低過ぎて、グレン・グールドみたいなスタイルになってしまう事くらいかな(グレン・グールドの名前を出しては畏れ多い?)。7階からの眺めも良いし、冷房もしっかり効いていて結構快適でした。練習の方は、何ヵ所か怪しい部分も残っているものの、「何とか歌える」状態と判断して、予定の2:30の10分ほど前にパート練習を終了。いざ集合場所の練習室1に移動すると、この会場を使っているアルトはまだ練習中。毎回熱心ですね…とテキトーパトリは感心するばかり。

さて、全員再集合したところで全体練習の開始。曲は#4”And the glory of the Lord”。喜ばしい雰囲気の前奏に引続きアルトのパートソロで合唱が開始されます。前々回の「ヘンデルクランツ通信」に書きました通り、この曲は「メサイア」の合唱曲として始めの曲です。これに先行するのは序曲(Symphony)とテノールソロによるアリオーソ、及びアリアとなります。序曲は本来、勿論オーケストラで奏される訳ですが、今回は若月先生によるピアノソロ。オリジナルの姿とは異なりますが、例えばバッハの平均律クラヴィア曲集とか、パルティータとか、ゴールドベルク変奏曲を現代ピアノで演奏するみたいで実に楽しみです。で、序曲に続くテノールソロ。言うまでも無く岡部先生の名唱が堪能できる訳です。そんでもって、その次がこの”And the glory of the Lord”ですので、ここでズッコケる訳には行きません。更にそのショッパナがアルトさん。緊張感は弥が上にも高まって……って、本当の事ですが、あまり緊張感ばかりを助長してもマズイのでこの辺で止めときしょう。「そして主の栄光が現れ…」って歌う訳ですから、表情も明るく喜ばしく!続いてすぐに4声となり、その後、今度はテノール、バス、ソプラノ、そしてまたテノール、てな具合に次々に主役が移っていく。その掛け合いを楽しみましょう…との志村先生のお言葉。全くその通りで、このあたりがこの時代の曲の面白さと感じます。現状は目が楽譜に釘付け状態なのは仕方無いとして、早く曲をアタマに叩き込んでしまいたいものです。そうすれば本当に「楽しむ」事が出来るでしょう。

休憩時間を挟んで、曲は次の#8”O thou that tellest good tidings to Zion”。この曲も「グッドニュースを伝えるんだ!」てな歌詞な訳ですから、明るく軽やかに!4声によるホモフォニック(全パートが同時に同じ歌詞、同じリズムで歌う)的な部分が大半を占めますが、それでも例の掛け合いが出てきます。それと17小節の所ですが、4声一斉に歌っていますが、アルトのみに動きが有って他の3声は同じ音を伸ばしている。こんなところでは他の3声はアルトの動きを引き立てる様に音量を控えるようにとの志村先生のご指示。なるほど!テノールの音はD(レ)なので高からず低からず。何も考えていないと好い気になってフォルテで歌いまくりそうな部分。でも歌いつつもここでアルトに耳を傾けると言うのは実に合唱やってるって感じで面白い。で、この曲はピアノの後奏を除けば33小節と言う短さなので、風の様にフワっと軽やかに終わる…ようにしたいですね。

ここで二度目の休憩。曲は次の#11”For unto us a Child is born”となります。この曲は前々回にも書きました通り、99小節におよぶ長めの曲でして、パート毎の掛け合いあり、4声での力強いフォルテあり、難関のメリスマありで、なかなか大変ですが、曲としては変化に富んでいて実に魅力的ですよね。軽やかな曲ではありますが、やはり歴史に残る合唱の名曲と思います。37小節の”The Prince of Peace!”とエクスラメーションマーク付きで高らかに宣言した直後、急にp(ピアノ)になって再びパートの掛け合いになるあたり、なかなか演出効果も効いている。さすがにオペラを数多く手がけたヘンデルだけあって、このあたりの冴えは流石ですね。
この曲を含めて今回の全体練習は、前2回のパート練習の効果もあり、まずは順調に進んだのではないかと感じます。勿論、課題山積ですが、それは毎度の事でして、楽しみながら頑張る事で絶対に成功できると思います。
まあ論より証拠じゃありませんが、練習風景に就きましては私の駄文をお読み頂くより、リーデルクランツOB会ホームページにアップされている録音をお聴き頂くのがベターです。まだ定演ご参加の意思表明をなされていない方々でもパスワードを入力する事で試聴可能ですので、是非アクセス下さい。都合で欠席された参加予定のメンバーの方の練習内容確認、及び練習に参加されたメンバーの方の復習にもこの練習風景とパトリから配信されている「練習ノート」(ホームページにもアップ済み)をお役立てください。
*(編集註)ホームページ左上にある「練習ノート」をクリックしてください。

練習終了後、OB幹事役と現役役員で打合せを行いました。アジェンダは次回のOB総会の件、及び11月の練習会場の件、それに定演に向けての種々の課題に就いてです。
このうち、この場でOB/OG各位にお知らせしておいた方が良いと思われるのが11月の練習会場についての情報です。既報ではありますが、白雉祭等の関係で11月は大学内の施設が使えません。そんな訳で外部の練習場の確保に動いたのですが、毎年使っている「フェルマータ」があいにく予約満杯状態で、新たな場所を探す必要性が出てきた訳です。インターネットで良さ気な場所を検索すると、新桜台に「Studio1619」ってーのがヒット。そこで実際に会場を見に行って決めようと言う事になりました。メンバーは会計の佐竹さんと事務局長の矢澤さんとパトリの筒井さん、相原さん、それに私です。場所は大学正門から千川通りを横切って西武線の踏切を渡り、150m先の5差路を左に曲がって、更に150m。環七の陸橋の下を抜ける歩行者専用のアンダーパスを抜けたあたりに件のスタジオがあります。新桜台の駅(1番出口)からなら徒歩1分ですと。

6時過ぎにこのスタジオにたどり着いたのですが、目星を付けてる一番広いスタジオ(20畳)はあいにく現在使用中で7時にならないと空かないとのこと。それではってんで、また7時過ぎに来ますと言い残し、腹も減ったので大学への道を後戻り。あまり離れても何ですので行き当たりばったりに中華料理屋の暖簾をくぐることとして、漸く冷たいビールにありつく事が出来ました。で、このお店、中国人と思しき若めの男性二人が切り盛りしているんですが、なかなか美味くて、しかも安い。小皿料理は一皿210円。調子に乗って紹興酒やらライチ酒やらを飲み食いしていると、とっくに7時を過ぎている。これはマズイってんで、お会計を済ませてスタジオに舞い戻る。ちょうど閉めようとしていたところにギリギリセーフ。件の20畳のスタジオを見学し、ちょっと狭いけど過去に40人入った(しかも着席で)実績があるとの事なので、11月の3回の予約を入れた次第です。

場所:Studio1619(練馬区桜台1-27-1 TEL 03-3948-1619)
地図:http://www.studio-1619.com/map.html

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11月4日は既に15:00以降の予約が入っていたので、通常より1時間早めて12:00〜15:00と致します。
時間:
11月 4日 12:00〜15:00(会場の都合でパート練習無し)
11月10日 13:00〜16:00(同上)
11月25日 13:00〜16:00(同上)

Studio1619で練習した帰りには皆で中華料理屋に行きましょうね!あれ?店名なんだっけ??

以上、通常の「ヘンデルクランツ通信」に「ぱあ散歩」と連絡文が一緒くたになったような変な展開になってしまいましたが、悪しからずご了承くださいまし。
OB総会でお会いできる事を楽しみにしております。

川島

[編集後記]
中華料理屋さんの名前は「中華美食酒家 大家亭」です。
江古田ゆうゆうロードのホームページで調べました。

Waiting room at Studio1619 Studio1619は入って左側にウェイティングルームがありまして、テーブルと椅子が備わっていてます。スタジオのスタッフは「近くにコンビニもあるので、お弁当とか買ってきてそこで召し上がっている方も多いです」と話されていました。近くのコンビニはたぶん環七通り添い新桜台駅1番出口と3番出口の間のローソンファミリーマートですね。コンビニもいいですがゆうゆうロードで何か買っていくのもいいかもしれません。

TongSing